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解体知識

解体業者選びで注意すべきトラブル13選!トラブルを未然に防ぐポイントとあわせて紹介

解体工事を検討する際、業者選びに不安を感じているご担当者様も多いのではないでしょうか。解体業者選びを誤ると、「見積もりが不明瞭」「近隣からクレームが発生した」など、さまざまなトラブルが生じる恐れがあります。

この記事では、実際によくある13のトラブル事例をピックアップし、それぞれの未然防止ポイントもあわせて解説します。トラブルを回避する知識を身につけて、解体工事がスムーズに進むよう、事前対策の参考にしてみてください。

解体業者選びで注意すべきトラブル~施工前~

解体工事のトラブルは、工事開始前の段階から始まることが少なくありません。事前のコミュニケーションや下調べを怠ると、思わぬ問題を招くリスクが高まります。ここでは、施工前に注意すべき主なトラブルを詳しく見ていきましょう。

近隣へのあいさつ

近隣へのあいさつ

解体工事におけるトラブルで多いのが、近隣住民への対応不足です。事前のあいさつや説明が不十分だと、騒音や振動、埃などによる苦情が寄せられるケースが目立ちます。これにより、工事の中断や追加対応が必要になり、コストやスケジュールに影響が出ることも珍しくありません。

POINT

近隣トラブルを避けるためには、周辺への事前のあいさつはもちろん、工事の詳細の説明や苦情の受付窓口を案内します。依頼する工事業者で過去に近隣トラブルが発生した事例があれば、対応フローをチェックしてみてください。

保険に加入していない

万が一の事故や第三者への損害賠償に備えて、解体業者が適切な保険に加入しているかは確認が必要です。保険未加入の業者に依頼した場合、事故や損害発生時の補償が受けられません。最悪の場合、発注者側に損害賠償責任が及ぶ可能性があります。特に、重機の転倒や資材落下などの事故は想定以上の被害を招くこともあり得ます。

万が一の際に補償でトラブルにならないように、賠償責任保険や工事保険の加入状況を契約前に必ず確認することをおすすめします。補償内容や範囲、金額を具体的にチェックしてみてください。

現地調査をしない

現地調査

見積もりや工程管理の精度を高めるうえで、現地調査は欠かせません。現地調査を実施しない業者の場合、実際の建物構造や周辺環境を正確に把握できません。その場合、後から追加費用や想定外の作業が発生するリスクが高くなります。

現地の状況を確認しないまま契約すると、作業当日に想定外の問題が発生し、工期や予算に大きな影響を及ぼします。そのため、必ず現地を詳細に調査する業者を選ぶことが重要です。

必要な許認可を取得していない

ビクトリーの許可証

解体工事には、建設業許可や産業廃棄物収集運搬業許可などの法的な許認可が必要です。これらの許認可を取得していない業者に依頼すると、違法行為や行政指導、工事停止命令を受けるリスクが高まります。また、不法投棄や適切でない廃棄物処理が行われた場合、発注者側にも責任が及ぶケースがあります。

POINT

法的な責任を問われないように、解体業の許認可の確認は欠かせません。確認する際は、許可証の原本や番号をチェックします。依頼する業者に疑わしい点があれば、必要に応じて許認可が正しいか確認する必要があります。

解体業者選びで注意すべきトラブル~工事中~

工事が始まってからも、さまざまなトラブルが発生することは珍しくありません。特に、現場管理や周辺環境への配慮が不十分な場合、近隣住民や発注者自身にも影響が及びやすくなります。ここでは、工事中によく起こるトラブルとその予防策を紹介します。

騒音や振動への対策が足りない

解体工事は、重機の使用やコンクリートの破砕によって大きな騒音や振動が発生します。依頼する業者によっては、十分な対策を取らずに工事を進めることも珍しくありません。特に、防音シートや防振マットの設置、作業時間の調整などを怠る業者はトラブル発生リスクが高まります。

騒音や振動によるトラブルを避けるために、具体的な騒音・振動対策を解体業者に確認してみてください。また、トラブルの可能性を考慮し、近隣へ正しく対応できる解体業者を選ぶ必要があります。

粉塵やほこりの飛散対策不足

解体作業時は、建材の破砕や分別時に大量の粉塵やほこりが発生します。十分な散水や防塵ネットを使用しない場合、近隣の建物や車両に被害が及び、クレームにつながる恐れがあります。また、健康被害リスクも指摘されており、社会的な責任も問われやすいポイントです。

粉塵やほこりでトラブルにならないように、散水などの対策が十分に行われるかを事前に確認する必要があります。また、作業後の清掃や養生なども徹底して行われるかが、解体業者選びのポイントです。

隣家や所有物を傷つける

狭小地や隣接物件が多い地域では、隣家の外壁やカーポート、植栽やフェンスなどを傷つけてしまう事故が頻発します。こうした事故が起きた場合、損害賠償や現状復旧が必要となり、トラブルが長期化するケースも珍しくありません。

事前に仮囲いや養生シートを設置しない業者は、避けた方が賢明です。打ち合わせの際に、所有物損傷時の対応フローを確認し、トラブル回避のための手段を徹底できる業者を選ぶことをおすすめします。

作業員の態度が悪い

現場の作業員の態度やマナーが悪いと、近隣住民とのトラブルや会社の信用低下につながります。たとえば、大声での会話や敷地外での喫煙、ごみの放置などがトラブル原因です。大声や喫煙、ごみは、いずれも住環境悪化や苦情の直接的な要因です。教育が行き届いていない業者ほど、こうした問題が多発します。

作業員の態度によるトラブルを避けるためには、依頼先の指導体制の確認や抜き打ちチェックが効果的です。日常的に教育が行き届いているかどうか、打ち合わせなどを通して確認してみてください。

工事スケジュールの遅延

解体工事のスケジュール遅延は、次工程の計画やコストに大きな影響を及ぼします。スケジュールの遅延理由は、人員不足や資材手配の遅れ、天候不良などさまざまです。また、業者の経験不足や管理体制の不備が原因となる場合が少なくありません。

遅延時の連絡がないと、発注側の対応も遅れ、さらなる混乱を招きます。そのため、工事の開始前に詳細な工程表と進捗状況の連絡について確認が必要です。スケジュールには余裕を持ち、遅延発生時の対応なども解体業者と打ち合わせしておくと安心です。

解体業者選びで注意すべきトラブル~完了後~

解体工事が終わった後にも、思いがけないトラブルが発生することは少なくありません。完了後の対応や書類発行の有無まで細かく注意することで、トラブルを未然に防止できます。ここでは、工事完了後に起こりやすい代表的なトラブルについて解説します。

廃棄物の不法投棄

解体業者が適切な産業廃棄物処理をせず、不法に廃棄物を投棄してしまうケースは後を絶ちません。解体業者が不法投棄をした場合、その責任が発注者側にも及ぶ可能性があります。廃棄物が山中や空き地に放置され、後から行政指導や損害賠償の対象となることもあります。

POINT

不法投棄によるトラブルを防ぐには、業者が適切な処理場と契約し、マニフェスト伝票を発行しているかの確認が重要です。過去に処分費用を安く見せて不法投棄する業者も存在したため、発注側としても最後まで目を光らせる必要があります。

整地が不十分

解体後の土地整備が不十分なまま引き渡されるトラブルも珍しくありません。本来であれば、解体後に地面を平坦に整え、石やコンクリート片などの残骸をすべて撤去した状態で完了となります。しかし、整地作業が雑で地面に凹凸が残ったり、地中に廃材が埋まっていたりすることがあります。

このような場合、次の工事や土地活用で余計な手間や追加費用が発生する可能性があります。事前に整地範囲や仕上がり状態について具体的に打ち合わせをして、完了後は必ず現地を確認してから引き渡しを受けることが大切です。

多額の追加費用の請求

契約時には明示されていなかった費用を、工事完了後に突然請求されるトラブルも後を絶ちません。たとえば、地中埋設物の発見や予期しない構造物の解体などを理由に、高額な追加費用を請求されるケースがあります。これらのトラブルは、現地調査や見積もりが不十分な場合や、業者の説明責任が果たされていない場合に起こりがちです。

追加請求などのトラブルは、作業範囲や追加料金が発生する条件について、契約前に細かく確認することで予防できます。想定外の請求が発生した場合は、発注者側が冷静に内容を確認し、必要に応じて第三者機関や専門家に相談する姿勢も重要です。

取り壊し証明書を発行してもらえない

建物の解体後には、行政手続きや各種証明のために「取り壊し証明書」の発行が必要となります。しかし、業者によっては証明書の発行を怠ったり、依頼しないと対応しなかったりすることがあります。取り壊しの証明書がなければ、建物の滅失登記や新築工事の申請、補助金の手続きができません。

また、証明書の記載内容や発行方法にも注意が必要です。安心できる解体業者は、完了後の証明書発行まで責任を持って対応してくれます。契約時に発行有無や手続きについてしっかり確認し、必要な書類を漏れなく受け取ることが重要です。

トラブルを未然に防ぐ解体業者選びのポイント

解体業者選びのポイント

解体工事で発生しやすいトラブルは、事前の業者選びで多くが回避できます。ここでは、トラブル防止に直結する解体業者選びのポイントを解説します。信頼できる業者を見極めるために、これから紹介するポイントをチェックしてみてください。

近隣への配慮を徹底できる業者を選ぶ

解体を依頼する際は、近隣への配慮を徹底できる業者を選ぶことが重要です。周囲への十分な配慮ができる解体業者は、トラブルの発生を大きく減らします。例えば、工事前には近隣へ丁寧な説明やあいさつをして、トラブル発生時にはすぐに状況を説明してくれるかがポイントです。

また、苦情や要望を受け付ける窓口を明確にして対応記録を残すなど、情報共有や誠実な対応力も重要なポイントです。近隣トラブルの未然防止を徹底できる業者は、発注者の評判を守る心強い存在となります。

契約の内容を明確にしてくれる業者を選ぶ

契約の内容が明確

契約の前に、内容をわかりやすく説明してくれるかどうかも、業者選びのポイントです。トラブルの多くは、契約時の内容が不明確なまま工事を進めてしまうことが原因です。安心して任せられる解体業者は、見積もりや契約書の内容、追加費用や工事の範囲についても事前に丁寧な説明をしてくれます。

POINT

契約内容が曖昧な業者は、工事後のトラブルを招く可能性が高くなります。見積もりの根拠や工事の工程、保証やアフターフォローの体制まで、細かな点まで説明してくれる業者を選んでみてください。

法律を守る業者を選ぶ

解体業者を選ぶ際には、関係する法律や条例を厳守できるかどうかも重要な基準となります。各種法律に基づいた許認可の取得はもちろん、不法投棄や違法行為を絶対に行わない姿勢を持つことが依頼の絶対条件です。

許可証やマニフェストを提示し、処分方法について明確に説明できる業者であれば、安心して工事を任せられます。過去に行政指導やトラブル歴がないか、ホームページや第三者評価も活用しながら事前に情報収集することで、法令遵守の意識が高い業者かどうかを見極められます。

まとめ

解体工事で起こりやすいトラブルまとめ

今回は、解体工事で起こりやすいトラブルについて解説しました。解体業者選びは、工事の安全性や近隣との関係、さらには企業の信用にも大きく影響します。よくあるトラブル事例を知ったうえで、信頼できる業者選びのポイントをしっかり押さえておくことが重要です。

近隣への配慮や明確な契約内容、法令遵守など複数の観点から業者を慎重に比較検討してみてください。事前に丁寧なコミュニケーションと確認を重ねることで、解体工事を安心・安全に進められます。今後の工事計画の参考に、ぜひ本記事の内容をお役立てください。

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